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文化庁メディア芸術祭、2007年度受賞作品発表!
2008-01-31 13:15

 今年で11回目を数える、文化庁が主催する「文化庁メディア芸術祭」の受賞作品が発表された。この日の発表はプレス向けに受賞作品を紹介するというもの。各部門の大賞1作品、優秀賞3作品、奨励賞1作品がそれぞれ紹介された。
 各部門の大賞のうち、アート部門は部門初の映像作品である広島の原爆ドームの姿を映したジャン・ガブリエル・ペリエの「nijuman no borei」、エンターテインメント部門では昨年末からゲーム業界を席巻しつづけてきた任天堂Wiiの「Wii Sports」、アニメーション部門では原恵一監督の「河童のクゥと夏休み」、そしてマンガ部門では死刑囚の心の葛藤を描いた郷田マモラ「モリのアサガオ」がそれぞれ受賞となった。
 過去最高の応募作品が寄せられた今年は、アート部門の作品をはじめひじょうにメッセージ性のものが強い作品と、エンターテインメント部門で顕著だった革新的な技術がみられた作品が多かったという。海外からの応募もひじょうに多かったという今年の芸術祭は、このメッセージ≠ニイノヴェイティヴ≠ェ大きなテーマにあったようだ。
 またこの日、アニメーション部門で自身2度目となる大賞を受賞した原恵一と、「プライド」でマンガ部門優秀作品賞を受賞した一条ゆかりが来場し、それぞれスピーチを披露した。なかでも一条ゆかりは、受賞の喜びと過去を思い出してことばが詰まる場面も。マンガやアニメが日本の顔になった、という事実を改めて実感させる瞬間だった。

原恵一(河童のクゥ)
「5年前に一度いただいてまして(2002年に『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』で大賞受賞)、それからはこの映画をずっとつくってたんですけど、5年後に完成してまた同じ賞をいただけたのはひじょうにうれしく思っています。さっきもはなしがあったように、原作が児童文学の作品でして、それと出会ったのが20年くらい前の話になります。ほかの仕事をしながらいつかはこの作品をアニメ化したいとずっと思っていまして、僕にとってはこの仕事における夢みたいなものだったんですよね。その夢が実際に叶いました。題材としてもいま風なあまり派手な要素がない作品をめざしてたので、この作品を実際に商業作品としてつくり上げられるものなのかどうか半信半疑なところがあったんでが、こんな賞までいただけてひじょうにうれしいです。でもうれしい反面これだけ長い間自分のなかにあった、自分の一部になっていた作品がもう完全に自分の手から離れて、評価をいただける時期に来てしまって、完全に自分のなかからいなくなってしまったんだなと思うとちょっと寂しさみたいなものを覚えますね。そうも言ってられないので、次の作品へこの賞を励みになんとか動き出したいと思っています。どうもありがとうございました」

一条ゆかり
「まさか、こんな時代が来るとは思ってもなく、個人的に国から認められたということで、すごいことだなという思いを強く感じています。小学校や中学校、それから親や先生からも『またマンガなんか書いてるのか』『マンガを読むとバカになる』とか子供のときからマンガを書いて随分迫害にあっていたのですが、そんなことないんですよ。私はマンガを読んで、小学校に入る前に字を覚えて、英語を覚えて、ものすごく役に立つのに、ぜんぜん認めてもらえなくて。そういうことを思い出してしまって今しみじみとうれしいと思いました。日本は文化芸術、相撲とか歌舞伎とかたくさんありますけど、ずっと捨てないでがんばってきたマンガが日本の誇れる文化になったというのが本当にうれしいです。ありがとうございました」


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